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『ツーストライクアプローチ』(北海道日本ハムファイターズの戦術)

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投稿日時 2012年2月16日 01:04:08
◆2ストライクアプローチ
-----(四球を狙いながら、甘い球を打て!)------
交流戦大会での反省も踏まえ、今後のチーム強化を図っていくうえで、監督ゆかりの北海道日本ハムファイターズがヒルマン監督時代に日本一に輝いたときの攻撃戦術をご紹介するともに、チームへの応用展開について考えていきたいと思います。

返信一覧

ゲスト 投稿日時 2012年2月16日 23:16:46
◆2ストライクアプローチとは?
2ストライクアプローチとは、日本一にも輝いたヒルマン監督時代の北海道日本ハムファイターズが採用していた攻撃戦術で、マネーボールやセイバーメトリクスにも通じるものと考えられます。
当時の日本ハムがスターティングメンバーの顔ぶれが小粒で一発で試合を決められる外国選手も不在であるなか、個人個人が意識し、バラバラとすることなく組織的に行動連鎖が発生する仕組みで、個々の技術や能力の面でかなわない相手でも、最終的には対等に戦っていける集団になり得た戦術とされています。

-----戦術の概要-----
@まず打席に入った打者は、2ストライクまでは自分の得意なコースに来たボールのみをフルスイングすることを心がけます。
Aそして、追い込まれたら粘りのバッティングスタイルに変え、甘い球以外はファールで逃げることを優先します。
Bこうして投手を疲労させて集中力を低下させることによって、四球によるチーム出塁率を上げて行きます。
Cまた、たとえその打者が打ちとられても、次の打者に甘い球が来る可能性が高まっていくため、ヒットによるチーム打率も上げて行きます。
Dこのようにして、相手投手を肉体的にも精神的にも疲れさせ、チーム全体としての出塁率と打率を高めて行くことで、最終的に有利な試合展開を引き寄せていくというものです。

◇チームへの応用展開(その1)

@四球はヒットと同じ価値として評価する!
先のBBS(セイバーメトリクスについて)でもご紹介しているオークランドアスレチックスのゼネラルマネージャーでマネーボールの主人公でもあるビリービーンは「アウトにならない確率(出塁率)とは打者の投手に対する勝率である」と定義しています。
この観点からは見れば、四球を選んで出塁するのも、ヒットを打って出塁するのも同じ価値があることになります。むしろ、粘って勝ち取った四球が相手投手に与えるダメージを勘案すれば、ヒット以上の価値がある場合も少なくありません。
だからこそ、体が小さく非力であっても、選球眼を磨き、ファールで粘り、四球を勝ち取った打者には、チーム全員で称賛していきたいと思います。
ゲスト 投稿日時 2012年2月16日 23:16:18
◇チームへの応用展開(その2)

A見逃し三振OK!ボール球を振っての三振NG!
2ストライクに追い込まれると出塁率や打率が下がることは、セイバーメトリクスから見ても間違いありません。
ここで、注意しなければいけないのは、ベンチが打者に無用なプレッシャーをかけることにより、更に出塁率や打率を下げるような行為をしないよう心がけることです。
「見逃し三振したら、次の回から交代だ!」
「バットを振らなければ何も起こらないだろ!」
「追い込まれたからストライクゾーンを広げろ!」
これらの言葉はすべて、打者からボール球を見逃す勇気を奪ってしまう危険性があります。
(とくにストライクゾーンは広がるものではなく、「ストライクゾーンを広げろ!」と言うのも、決してボール球を打てという意味ではありませんが、ただでさえプレッシャーのかかる場面で、子供達には伝わりにくい表現と考えられますので、なるべく今後は使わないようにしたいと思います。)
これこそ相手投手を助けること以外のなにものでもなく、三振を恐れて選球眼を放棄し、ボール球を当てに行こうとすることで打者の本来のスイングも崩れ、次の打席も三振・凡打になるという悪循環に陥りかねません。
したがって、チームでは見逃し三振よりもボール球を振っての三振をNGとしていきたいと思います。

B三振後のアプローチ!
そして、実際に見逃し三振をしてしまった場合には、何故見逃したのかを確認していくことが重要と思います。
イ)際どいところを突く球で手が出なかった
ロ)タイミングがずれて振れなかった
ハ)ボール球と判断したが球審がストライクと判定した
イ)は相手投手を褒めるべき場合が多いと思いますが、ロ)の場合にはタイミングが遅かったか早かったか、ハ)の場合はコース・高さのどちらにどれくらい外れていたかなどを確認し、タイミングや選球眼のズレを修正させたり、その日の球審のストライクゾーンを確認することはチームにとっても重要であり、打者にとっては次打席での2ストライクアプローチに繋げていけるよう指導していきたいと思います。

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